アンフェタミンの概要及び検査可能期間

アンフェタミンの薬物検査は何日前までの検査出来るのか?どんな方法があるのか?

2020年夏、東京でオリンピックが開催されます。世界中のアスリートが集うスポーツの祭典を心待ちにしている方も多いと思います。
そんななか、世界ドーピング機構は、ロシア選手団を東京五輪・パラリンピック等主要国際大会から4年間排除することを決定しました。
過去、ロシアは国ぐるみでドーピングの隠蔽を行っていたとされており、この処分はある意味致し方ないと言えるのかもしれません。

プロスポーツの世界において、選手がドーピングを使用したという話題は時折ニュースになりますが、ドーピングだけではなく、パフォーマンス向上の為に覚せい剤(アンフェタミン)を使用したという事例も数多くあります。

アンフェタミンとは

そもそもアンフェタミンとは何かと言うと、覚せい剤の種類の一つで、最も頻繁に使用されている系統であり、覚せい剤と同意義語として使用されることがあります。
アンフェタミンを使用すると、気分が興奮して集中力が高まり、まるでストレスや疲労が無くなったかのような錯覚に陥ります。
第2次世界大戦の時代では、過酷な状況下で戦っている兵士にアンフェタミンの使用を奨励していた国もあるくらいでした。
 
日本国内においても、肉体的パフォーマンスが求められる仕事、長時間集中力を持続させるような仕事、長時間勤務の仕事等に就いている人がアンフェタミンを使用するという事例が数多くあります。
また、「飲めば痩せる」などという謳い文句に騙され、ダイエット目的で女性が使用することもあります。
しかし、実際は、不眠、錯覚、妄想等の副作用を引き起こすとともに、使用者を強い依存状態に陥れ、人生を破壊するものなのです。

アンフェタミンの検査について

アンフェタミンの検査については、尿検査が一般的です。検査可能期間は、アンフェタミン使用から4~5日が限界とされています。
使用から一週間以上経過してしまうと、尿からアンフェタミンの成分が抜けてしまい、検査で陽性反応が出る可能性は低くなります。
血液による検査も可能ですが、尿検査と比較して検査可能期間は大幅に短くなり、使用後約12時間も経過すると陽性反応が出る可能性は低くなります。
毛髪検査は、尿や血液と比べて長期間(数ヶ月)の検査が可能ですが、証拠能力という点ではやや劣るとされています。
また、東南アジアでは、「布で背中を拭く」という検査を取り入れている地域もあります。これは、検査が非常に簡易的であるのにも関わらず、約10秒という短時間での検出が可能である上、使用から1ヶ月遡って検査をすることが可能というものです。
しかし、尿検査と比べて費用が高額になってしまうことが難点です。
 

企業でのアンフェタミン検査について

ストレスを抱えることが多い現代社会において、心身ともに疲弊してついつい薬物に手を出してしまった、という例が少なくありません。
アンフェタミン(薬物)の乱用は、乱用者の心身を破壊するだけでなく、雇用側である会社の経営にダメージを与え、社会的評判を著しく低下させるものなのです。
仮に従業員が薬物乱用で逮捕された場合、警察は会社の家宅捜索を行うこととなり、その間は事実上経営がストップします。
また、悪質な場合はマスコミにより全国に報道され、企業は「薬物乱用者を輩出した○○社」という悪名を着せられることとなります。
 
多くの企業は、従業員のアンフェタミン(薬物)の乱用が会社に及ぼす影響を懸念し、従業員に対して薬物乱用防止に係る啓発活動を行ったり、社内規則に薬物乱用に関する懲罰規定を設けたりする等の対策を講じています。
また、従業員に対して薬物の抜き打ち検査を行っている企業も数多くあり、薬物乱用を根絶するという意識は全国的に高まりつつあります。