薬物検査で調査出来る薬物が体内に存在する期間

薬物検査では、さまざまな違法薬物が検出されます。

薬物検査で採取される尿や血液、髪の毛といった検体によっても、薬物が抜けるまでの期間は異なることがわかっています。では違法薬物は体内に、どのくらいの期間残り続けることになるのでしょうか。

もちろん、身長や体重、薬物の使用状況には個人差があるので、どの程度の期間、違法薬物を検出できるかはそれぞれの体型などで異なります。ここで提示するデータは、違法薬物使用者の身体から薬物が抜けるまでの平均的な値です。

違法薬物が検出可能となる期間を検体ごとに比較し、企業や組織の体系によって、どの薬物検査の方法をとるのかを見極める参考としましょう。

違法薬物が尿に残る期間

薬物検査でもっともポピュラーな方法は、尿検査です。尿検査は比較的検査可能期間が長いため、検査方法として優れています。違法薬物を尿で検出出来る期間は、どの程度になるのでしょうか。

アンフェタミンやLSDは早くて1日、遅くとも4日後までと、比較的短い期間で体内から抜けてしまいます。コカイン、ヘロイン、MDMAは3日から4日、アンフェタミンは3日程度、尿から検出出来るようになっています。

ただしコカインのヘビーユーザーの場合には、7日から10日間、尿から検出されると言われています。

大麻は7日から30日と、吸引した量や使用期間によっても、どの程度の期間尿中に残るかは大きく変わってきます。

一般的な使用においては、7日から10日間、ヘビースモーカーであればあるほど、長期に渡って尿から大麻が検出される可能性が高いです。

大麻を受動喫煙してしまった場合、体内に残るのは22分間の間だけだと言われているので、仮に受動喫煙してしまった場合でも、検査に引っ掛かる可能性はかなり低いものとみられます。

違法薬物が血液に残る期間

薬物検査は血液採取からも行われますが、他の検査方法に比べて検査可能期間が短いことから、あまり選ばれることはありません。血中に違法薬物はどのくらいの期間残り続けるのでしょうか。

アンフェタミンやヘロインは最大12時間、メタンフェタミンは24時間から36時間程度血液からの検出が可能になっています。

コカインは1日から2日、ヘロインは3日から4日で検出不可能となります。

大麻は2日から3日程度血中に残るのが一般的ですが、ヘビースモーカーの場合、およそ2週間、時間にして約336時間ものあいだ検出できるということがわかっています。

MDMAは、1日もしくは2日程度、血液検査で検出可能となっています。LSDは最長2時間しか検出できないため、企業で血液を採取し検査を委託するとなると、検出するのはかなり難しいものがあるでしょう。

MDMAやLSDといった合成麻薬は、覚せい剤よりも比較的依存性が少ないため、体内にも長期間残ることはないのだと考えられます。

違法薬物が毛髪に残る期間

違法薬物がもっとも長く残る検体は、毛髪です。室内に落ちている髪の毛を薬物検査にかけても、薬物が検出されることがあります。

毛髪には、覚せい剤や合成麻薬、大麻などといったほとんどの薬物が、およそ3ヵ月間ものあいだ残り続けます。

違法薬物を常習している人が3ヵ月も断薬することは難しいため、薬物検査のために数週間断薬していたとしても、被験者の毛髪を調べることによって、即座に薬物反応の確認ができてしまいます。

ただし毛髪においてもLSDだけは長期間の蓄積は見られず、わずか3日程度に限られます。

違法薬物が唾液に残る期間

手軽に行え、監視が容易で、不正もされづらいことから、近年注目を浴びているのがこの唾液検査です。唾液から薬物が抜ける期間は、どの違法薬物においても、血液と同程度の期間だと言われています。

しかし、血液検査とは異なり「血液を注射針で抜く」という被験者の肉体的・精神的苦痛が、唾液検査には伴いません。また尿検査や血液検査などいくつかの検査方法によっても、どうしても検体を採取できなかった場合であっても、唾液検査は有効です。

加えて、唾液検査は、とくに覚せい剤の検出に優れています。血液検査よりも検出されやすいことが、研究によりわかっています。ただし、唾液検査は尿検査よりも検査可能期間が短いため、結果として尿検査を選択する企業も多いという現状です。

薬物検査で調査出来る薬物が体内に存在する期間

薬物検査で調査出来る薬物が体内に存在する期間を調査した動画とまとめられた記事があるので紹介致します。
おおよその目安になると思います。

ビジネスインサイダーによる動画には、特定のドラッグを服用した後、それがおおよそ体内にどのくらい残存しているかを大まかに紹介しています。

しかし、注意していただきたいのはドラッグの代謝産物は、この目安より長くとどまることがあるということです。

体内残存期間は、あなたの年齢、身長、体重、服用量、使用頻度、全体的な健康状態、さらには身体の水和反応の状況によっても変化します。

以下がその概要です:

アルコール
尿: 3-5日

血液: 10-12時間

毛髪: 最大90日

マリファナ(大麻)
尿: 7-30日

血液: 約2週間

毛髪: 最大90日

アンフェタミン
尿: 1-3日

血液: 約12時間

毛髪: 最大90日

メタンフェタミン
尿: 3-6日

血液: 24-36時間

毛髪: 最大90日

コカイン
尿: 3-4日

血液: 1-2日

毛髪: 最大90日

ヘロイン
尿: 3-4日

血液: 最大12時間

毛髪: 最大90日

LSD
尿: 1-3日

血液: 2-3時間

毛髪: 最大3日

MDMA
尿: 3-4日

血液: 1-2日

毛髪: 最大90日
 

引用元:各種ドラッグが体内に残存する期間の目安|ライフハッカー[日本版]

参考:広島大学医学雑誌,51(1),平成15・2月 | 岡島和夫「覚せい剤乱用者における唾液中と全血中の覚せい剤濃度の相関」(pdf)