検査の出来る違法薬物

近年の日本では、特に若年層の間で、違法薬物に手を染める人が増加しています。

「この薬物は依存性が少ない」などという嘘の情報や、「楽にダイエットできる」「仕事が捗るようになる」という言葉を真に受けてしまい、軽い気持ちで違法薬物を使用し、ズルズルと止められなくなるという人が実に多い現状です。

また、芸能人が違法薬物使用の疑いで検挙される光景を、ニュースで目にしたことがある方も多いと思いますが、薬物検査により検出される薬物は、大麻やMDMA、覚せい剤など、決して限られた種類に留まりせん。

「違法薬物」と一括りにしても、種類は多岐にわたります。違法薬物の種類によっても、取り締まられる法律や刑期が異なっています。

「麻薬及び向精神薬取締法」「大麻取締法」「あへん法」「覚せい剤取締法」「麻薬特例法」、これら5つの法律を合わせて「薬物五法」と総称されています。

違法薬物の利用者一人を許してしまうと、社内に違法薬物が蔓延し、企業のイメージダウンや社員の不祥事に繋がるおそれも十分にあり得ます。このようなリスクを回避するためにも、一般企業においても薬物検査を導入するべきだと考えられます。

検査可能な違法薬物

日本薬物検査機構においても薬物検査を行っていますが、具体的にはどのような違法薬物の検出が可能なのでしょうか。また、薬物五法に指定される薬物の検出は、可能なのでしょうか。以下に検査可能な違法薬物を提示します。

覚せい剤系

アンフェタミン、メタンフェタミン(ヒロポン)

覚せい剤には、アンフェタミンとメタンフェタミン(ヒロポン)があり、覚醒作用のある違法薬物で、覚せい剤取締法で規制されています。

大麻・マリファナ

THCカルボン酸体(大麻代謝物)

THCカルボン酸体が陽性だった場合、大麻が摂取されたことを意味します。

あへん系麻薬

コデイン、モルヒネ、アセチルモルヒネ

コデイン、モルヒネ、6-アセチルモルヒネは、麻薬及び向精神薬取締法で規制されています。

コカイン系麻薬

コカイン、ベンゾイルエクゴニン(コカイン代謝物)

コカインは精神高揚作用や、粘膜の局所麻酔作用がある薬物で、麻薬及び向精神薬取締法で規制されています。

化学薬品系の麻薬

MDA(メチレンジオキシアンフェタミン)、MDMA(メチレンジオキシメタンフェタミン)、
MDEA(メチレンジオキシエチルアンフェタミン)、フェンシクリジン

MDA、MDMA、MDEA、フェンシクリジンは幻覚作用のある合成麻薬で、麻薬及び向精神薬取締法で規制されています。

どれも違法薬物であり、使用することだけでなく所持、輸入、販売、譲渡等のいずれも違法です。