薬物検査の種類及び結果が検出されるまでの期間

1995年、インターネットが商業化され、世界中の人達が多くの情報を共有することができる時代となりました。
情報化社会を切り開くその革命的な出来事を、人は「IT革命」と呼ぶようになりました。

IT革命以後、情報技術は高度に発達し、インターネットは今や生活に欠かせないツールの一つとなりました。

しかし、生活が便利なった反面、社会に蔓延る闇を助長させてしまっているのも事実です。
その一つが、インターネットによる違法薬物の普及です。

違法薬物は、かつては売人や店頭を通じてしか入手できませんでしたが、現在はインターネットで手軽に入手することができるという恐ろしい時代になりました。
警察も取り締まりを強化していますが、すべての流通ルートを完全に遮断することができない状態です。

「CHAGE AND ASUKA」のASUKA、「関ジャニ∞」の田中聖、俳優のピエール瀧など、有名な芸能人たちが違法薬物の使用・所持で逮捕されたという事例は枚挙に暇がありません。
なかには、警察の捜査から逃れるため、逃亡を謀るという犯人もいます。

過去には、覚せい剤を常習的に乱用していたF(某国会議員の私設秘書)が、家宅捜索に来た警察官を乗用車で引きずって逃亡したという事例がありました。
全国に指名手配されたFはその後逮捕され、実刑判決を受けることとなりますが、Fは逃走した理由についてこう述べています。
「覚せい剤を(体から)抜くために逃亡しました」

違法薬物を取り締まる法律は数種類ありますが、だいたいは「所持罪」と「使用罪」に分かれています。
違法薬物を所持していれば「所持罪」ですが、検査において陽性反応を示さなければ「使用罪」には問えません。
Fは、薬物検査は使用から一定期間過ぎれば検出ができなくなるという特性を利用し、覚せい剤成分を体内から抜いて「使用罪」から逃れようと考えた訳です。

薬物検査は薬物使用からどれくらいの期間まで検出可能か

そもそも、薬物検査は犯人の薬物使用からどれくらいの期間まで検出可能なのでしょうか。
検査の種類によって期間が異なるため、代表的な検査方法についていくつかご紹介します。

尿検査での薬物検出が出来る期間

最もオーソドックスな手法としては、尿検査が挙げられます。
尿検査は、広範な薬物を定性的に検出できるとともに、比較的簡易であり、被検者に実害を与えないことから数多く実施されています。
検査可能期間については、薬物使用から1~4日間と言われています。
しかし、マリファナの使用者については、体内にカンナビノイドの代謝物が残存するため、使用後も比較的長期間検出可能となります。
また、被検者の薬物使用頻度によっても期間が変わります。
重度の薬物乱用者を検査した場合、使用後10日を経過していてもしても陽性反応を示すことがあります。

血液検査での薬物検出が出来る期間

次に、血液から薬物成分を検出するという手法があります。
しかし血液検査は、検体となる血液を被検者の体から注射により侵襲的に採取しなければならないことから、検査の手法としては消極的になりがちです。
また、検定可能期間は尿検査と比較して短く、使用後概ね数時間程度しか検出ができないとされています。

毛髪検査での薬物検出が出来る期間

他には、毛髪から薬物成分を検出するという手法もあります。
これは、検出が可能となる範囲がやや狭いものの、月や年単位での検出が可能です。
毛髪検査での薬物検出が出来る期間は、こちらに詳しく記載しています。

唾液検査での薬物検出が出来る期間

一方、近年ヨーロッパで注目されているのが、唾液検査です。
この検査は、尿や血液検査と比べて簡易的かつスピーディーに検出することが可能です。
検査方法としてはスティックに唾を吐きかけてもらうだけであり、検出までの所要時間は数分間です。
また、3日前に大麻を使用した犯人から陽性反応が現れるなど、尿検査と同等の検査可能期間を有しています。

以上、代表的な検査方法及び結果が判定されるまでの期間について紹介しました。