尿検査で違法薬物を検出できる期間はどのくらいか

違法薬物が尿に排出される期間は、薬物によって異なる

尿は、簡単に素早く採取できる薬物検査の検体です。違法薬物が体内に取り込まれると、尿中に代謝物として排出されます。この代謝物を検出することで、薬物使用の有無を判別します。
体内に摂取してから尿として排出される期間は、薬物によって異なります。

以下の検査可能期間は、年齢や、体格、使用量、使用頻度、健康状態などによっても大きく変わるという前提で参考にして下さい。

覚せい剤の尿検査可能期間

覚せい剤は、使用後数分で陽性反応が出ます。その後、1週間前後は成分が検出されます。
この期間は、個人差によって変わりますが、摂取方法によっても残存期間が変わる可能性があります。
2013年に、石川県警警察本部科学捜査研究所が行った調査結果によると、覚せい剤(メタンフェタミン)を経口摂取した場合、検出された最長日数は7日でしたが、静脈注射で摂取した場合の最長日数は6日でした。

【引用元】法科学技術、18(2),155-166(2013)「d体メタンフェタミン乱用者尿中濃度と摂取状況」石丸(飯尾)麗子ほか(PDF)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jafst/18/2/18_155/_pdf/-char/ja

大麻(マリファナ)の尿検査可能期間

大麻が体内に残存する期間は、摂取頻度により大きく異なります。
大麻の喫煙が初めて、又はまだ少ない頻度の場合は、陽性になる可能性が高いのは1~3日間です。
一方で、頻繁に大麻を喫煙している場合は、最後に喫煙してから7〜10日間は陽性と判定されること多いです。最も極端な例では、67日目で陽性反応が出ました。

なお、大麻の受動喫煙では、体内残存時間は22分間と言われており、尿検査で陽性になる可能性は低いです。逆に言えば、陽性反応が出た際に、自ら大麻を使用したのではなく、受動喫煙の影響だ、と言い逃れることは難しいです。

コカインの尿検査可能期間

コカインは、使用後12時間後から検出可能で、2~4日間は尿検査で陽性反応が認められます。頻繁に摂取している場合は、1週間~10日間、体内に残存することもあります。

MDMAの尿検査可能期間

合成麻薬であるMDMAは、体内に残存する期間が2~3日と短いのが特徴です。

LSDの尿検査可能期間

半合成の幻覚剤であるLSDも、摂取後1~4日で比較的早く体外に排出されます。

採取してから何時間経過した尿までが検査可能か

薬物検査に限らず、尿検査に使われる尿は、保存状態が測定結果に影響を与えるため、採取後は速やかに測定することが重要です。
尿が体外に出ると、酸化し尿の色が濃くなると同時に、分解が始まりアンモニア臭を放ちますます。
原則的には、採尿後2~3時間以内に検査を行うことが理想です。
どうしてもすぐに検査できない場合は、4℃の冷暗所で保存し、半日以内に測定します。